最近OpenWrtを入れて遊ぶことにハマってきました.Haruです.
ふらっと寄ったハードオフで偶然投げ売りされていたので買いました.
前回記事で使用した機器と比較して,ROMが128MB,RAMが256MBと,かなり余裕がありそうです.
このアクセスポイント,どうやらWZR-600DHP2向けのファームウェアが使い回せるようなので,それを利用します.
私の行った作業手順は次のとおりです
- ファームウェアのダウングレード
- デバッグモードでDD-Wrtをインストール
- NVRAMの設定変更
- PCのIPアドレスを固定
- OpenWrtのインストール
- NVRAMの設定変更
2の時点でOpenWrtをインストールしても問題なく動くと思いますが,当方で確認していないのでなんとも言えません.文鎮化しても責任取れません.あしからず.
注意事項
このアクセスポイントにOpenWrtをインストールすると,無線LAN機能が正常に機能しなくなります.
どうしても無線機能を使いたい場合はDD-Wrtか,純正ファームウェアを使用してください.
私はサーバを立てて遊びたいのでOpenWrtを使用します
0. 準備するもの
- WZR-600DHP2向けのDD-Wrt(Web flashの方です)
- WZR-600DHP2向けのOpenWrt
- WZR-600DHP3のリセット
1. ファームウェアのダウングレード
ファームウェアが新しすぎるとデバッグモードに入れないようです.
User: Admin
Pass: password
でログインし,管理→ファームウェア更新に入ります.
自動更新を選択し,更新実行をクリックします.
現時点で選べる古いバージョン(ここでは2.10)を選択し,更新してください
2. デバッグモードからDD-Wrtをインストール
User: bufpy
Pass: otdopypassword
でログインし,以下にアクセスしてください.
以下の画面が表示されます.
http://192.168.11.1/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/firmup.html
DD-Wrtのファームウェアを選択し,OKを押すと,転送が始まります.
100%になると,DHCPで配られるアドレスが192.168.1.0/24に変わります.
192.168.1.1にInternet Explorerで接続すると,ユーザ名とパスワードの設定画面が出てきます.Chromiumだとうまく表示されません.
ここでは
User: root
Pass: password
に設定します
3. NV-RAMの設定変更
Teratermなどで192.168.1.1にtelnetで接続します.
先程設定したアカウント情報を入力すると,コンソールが出てきます.
以下のコマンドを入力します.
nvram set boot_wait=on
nvram set wait_time=30
nvram commit
4. PCのIPアドレスの固定
ここではDHCPでアドレスが配られないため,PCのネットワーク設定を192.168.1.3/24などに設定してください.
ここでは詳細は割愛します.
5. OpenWrtのインストール
Rebootまたは電源入れ直しで再起動後.すぐに192.168.1.1にアクセスすると以下のような画面が出ます.
OpenWrtのファームウェアを参照し,Uploadボタンを押します.読み込み中の表示になるので,しばらく待ちます.
失敗すると,DD-Wrtが起動してしまいます.これは時間勝負なので,速やかに行いましょう.
Uploadが完了すると以下のような画面に切り替わり,自動的に再起動されます.
以下の認証情報でSSHかhttpで接続します.
User: root
Pass:
HTTPで接続した際,モデル名がBuffalo WZR-600DHP2になっていますが,問題ありません.
WZR-600DHP2用のファームウェアを焼いているためです.
6. 後片付け
SSHで接続し,以下のコマンドを入力します.
ここでは,万が一文鎮化した場合に備えて,boot_waitをオンにしています.
シリアルコンソールを叩けるならOffにしてもいいでしょう.
nvram set boot_wait=on
nvram set wait_time=5
nvram commit
以上で終了です.ストレージにもまあまあ余裕があるので好きに遊びましょう.